Typhoon Love

Poetry is nine years old

Z.O.A-Humanical Garden 21st

Z.O.A

"Humanical Garden 21st Tokyo"

at Koenji HIGH

 

に行ってきました。

ツイッターでセットリストを上げてくださった方から引用、加筆させていただきますと

 

Europe(B)

Close Relations(B)

Over The Trap(H)

Breaking Bou(B)

Wols (C)

Cornered(C)

Breaking Bou(B)

The Great Runner(M)

Return of the Serpent(C)

Persection Maniac(B)

Anything of Burmma(B)

Red people in Disorder(H)

Man Caged at The Zoo(H)

Wall(H)

 

[en]

Sad Song(S)

Off Black(O)

 

曲目末の()内は代表収録アルバム(Z.O.A (disc) | ひかりのくに 参照)

H:HUMANICAL GARDEN

B:BURMMA

C:Confusion in Normality

M:Melancholiac Composers With No Destination

S:SADSONG

O:OFF BLACK

こうしてみるとかなり満遍ないセットリストですね。不満の声もなかったと思います。

 

で、メンバーは

森川誠一郎

黒木真司

篠原貴仁

PAZZ

(敬称略)

 

このメンバーでのワンマンは29年ぶりとのこと!当然30の私は初見でございました。四年前の時の葬列も観ていないし…

 

cali≠gariまほらば憂愁という曲で80年代ニューウェーヴのバンドの羅列が歌詞となっている部分がありまして、高校生くらいのころカリガリばかり聴いていた私はとりあえず全部聴いてみたい!とYouTubeやら何やらで聴けるものは聴いてみて、中でも抜群に好みだったのがZ.O.Aでして、しかしながらとうの昔に活休状態、音源もまともに流通していないということでコツコツメルカリとかで収集しながら復活の日を待っていました。

 

そんななかのワンマンの知らせですから行かないわけにはいきません。

日曜日なのがネックでしたが、夜行で行き夜行で帰るという10代20代の若さを思い出してノリと気合いでカバー。

 

16時から先行物販という知らせがあったので16時ちょい過ぎに会場へ向かうと既に20人くらいの列があり、皆さんやはりひとまわりかふたまわりくらい年齢層が上で、こ、これがトランスギャル…と勝手に感動してしまいました。

公式から物販の値段が発表されなかったためお金が足りるかドキドキしつつもなんとか間に合ってよかったです。DOOMやA/Nの音源も欲しかったなあ。

 

17時半に開場し、5番ずつくらいのペースで入場。私は100番前後で、だいたい前から4列目くらいに位置どれました。

ソールドアウトしていることもあり、それなりに混んでいたものの激しい押しとかはなく、まあ自分含めみんないい年だし、という雰囲気の詰まり具合。高円寺HIGHは初めて入りましたが想像よりずっときれいで天井もステージも高くて、なんとなくMACANAをひとまわり小さくしたような印象でした。

 

開演前BGMはLudovico Einaudi (shazamで調べた)。

 

18時開演、とのことでしたが実際は20分程度押しました。18時すぎくらいに斜め前の男性がレコーダー(TASCAMのDR-05)の電源を入れていてカバンに頭出して忍ばせていて、え!と思い

つつ、もういつ始まってもおかしくない中で遠くのスタッフさんを呼んでさらに開演が延びてたら…とか、普段行くライブでは絶対NGだけどこの界隈では黙認なのかな、とか悩んでいるうちに始まってしまいました。ちなみにライブ始まってから奥にもう1人レコーダー持ちながらヘドバンしてる女性もいてもはや面白かったです。

 

始まったら始まったでみんなスマホでバカスカ写真撮ってて、中にはフラッシュ焚く人までいてびっくりしましたがスタッフさんが止めることもなくライブは進行したので黙認のようです。

スマホの電波でPAに影響が出たり、画面の明滅で世界観が壊れたりするのが嫌で普段行くライブでは電源は切るようにしてたのですが、撮っていいなら撮りたかったし録っていいなら録りたかったので、公式からちゃんとしたLIVE盤が出ることを切に願うとします。

 

柔らかく書いたつもりですし、禁止の明記もありませんでしたので文句を言う筋合いはないんですが、正直内心ではいい年こいてやめてくれよと思いました。今回のライブの不満はそれのみです。愚痴終わり。

 

登場SEからして当時のもの?だったのか歓声が上がり、さらに全員登壇後、曲が始まる前に森川さんが客席に水を吹きまくって客席を焚きつけておりました。水吹くの上手!

 

一曲目のEuropeからエンジン全開で、生で見聞きする黒木さんのギターが衝撃的に上手くて笑ってしまいました。

なんとなくDEADENDのYOUを彷彿とさせる部分もありながら、もっと遊びが少ない(余裕がないという意味ではない)、整然としながらもそもそもの音遣いが刺激的なせいで弾いてる本人は余裕たっぷりなのに客はガンガンボルテージが上がるというおもしろ状況を作り出すギターでした。この世で一番上手いでしょこれ…とマジで思いました。あとサングラスのせいかちょっとだけみうらじゅんヘイポーに見えました。

 

PAZZさんは数年前に仙台でDOOMを観た時に初めて見たのですが、あの時よりもセットが広く置かれていたような…シンバル類が遠くに配置されているような気がして、小柄なPAZZさんがさらに小柄に見えました。会社の先輩にとても似ています。チャイナ叩くときとかちょっと腰浮かしてオラッと叩くのがカッコいい。

OVER THE TRAPのカウベルが無茶苦茶好きなので聴けなかったのが悔しい!

 

篠原さんは例のエドワーズ?のダブルネックのみ。曲中で切り替えたり何気に一番忙しそうに見えました。

ピック弾きメイン、たまに指弾きで、歪みは2種類くらいあった気がしますがわかりません。足元見てくればよかった!オレンジのアンプに多分アンペグのキャビで、ドンシャリというよりももう少しコリコリしたハイの効いた音だった気がします。ただ歪みはブーミーで、コントロールに気を遣いそうな倍音と低音の出方だったと思いました。

Return of the SerpentやPersection Maniacは個人的に家でもコピーしてたReturn of the Serpent/Z.O.A(Bass Cover) - YouTubeので、答え合わせをするように観てました。でも即興や崩しが入ったところもあるので答え合わせにはなりませんでしたが。

あと誰かに似てると思ったら大杉漣さんですね!あと会社のドライバーさん。

 

森川さんは、爆音のなか呟くように歌っても耳に入ってくるのが謎すぎて怖かったです。マイクも普通のグリルがあるタイプじゃなかった気が。

シャウトする度に客があったまるのが分かり、アホほど繰り返し聴いた時の葬列のpersecutionmaniacZ.O.A "Persecution Maniac" by Grand Fish/Lab - Listen to musicのブレイクのシャウトもきっちり決めてくれて生きてて良かった〜となりました。

やっぱシャウトはデスボじゃねえ!これだ!という気持ちがさらに強くなります。

今回は最後までシャツをお召しになっておられました。

 

汗かいてんのかな?というくらい涼しい顔してバシバシ変拍子リフを決める黒木さんとPAZZさんとは対照的にむちゃくちゃ眉間に皺を寄せながらダブルネックを操る篠原さんと曲に没頭して呪文のような歌を歌う森川さんがとてもいいバランスだったと思います。

 

履修不足により咄嗟にわからない曲も数曲ありましたがそれでも超いいライブでした。

Red people in Disorderがむっちゃヘドバン曲で楽しかった…若いファンが流入したらまた違う盛り上がりになるのかなと思ったりも。

キメの部分とかコチャッとなった箇所もあった気がするんですが勢いが死ぬこともなくあまり気にならなかったです。

 

 

生で聴くと、よりプリミティヴな部分が強くなるのかなと思いましたがむしろカッチリとしたプログレッシヴな部分のほうが記憶に残りました。

音像もハードなのでもしかするとメタル畑の人からするとプログレメタルに近いのかもしれませんが、音の硬さの質が違うというか、もちろんスラッシュメタルっぽさはあるにはある(PAZZさんのドラムの味かも)のですがむしろkilling jokeあたりを思わせるヒリヒリした硬さでした。

曲中のアドリブもアヴァンギャルドでありつつもフリーキーに行き過ぎない秩序が確かに感じられましたし、加えて変拍子についてもポリリズムと組み合わされたりするものも一部あるものの基本は奇数でも拍子を共有してたり変拍子風だけど4拍子であったりしますし、そこに覚えやすいキャッチーな音遣いと相まって謎のとっつきやすさ(ノリやすさ)があり、そのあたりはクリムゾンとかともまた一線を画すのかなと思ったり。やっぱりニューウェーヴが下敷きにあるのかなあ。

 

終演後、再発のおしらせ!みたいなのないかな〜と思いましたが無かったですね。残念。OFF BLACKもMelancholiac〜も持ってないので。

 

そういえば関係者席にMORRIEさんとかいらっしゃってないかなと思いましたが視認はできませんでした。松田FIRE卓巳さんはいらっしゃった気がする…

 

とりあえずはCDもDVDも買えたので、それらを糧にしつつ再演を待ちます。

 

 

 

ライブのほかにもちょこちょこ行きました。

ちょっと前に親父からQUOカードをもらいまして、HMVで使えるということで、HMVでイヤホンを新調。フィリップスのSHE9720。高くないですけど音とかわかんねえしいいんだ。ワイヤレスにも惹かれますけど、無くしそうな気しかしないのと楽器の練習には向いてなさそうなので見送り。

 

あとはプリキュアプリティストアに。まだスタプリに馴染めてないので、ハンドクリームだけ購入。

さらに大丸にあるNYCキャラメルサンドを妻へのお土産に買うというナイスプレーも発動。愛だね〜ッ

 

そのあとはアーツ千代田というところで行われていた友人の後藤夫妻の展示を観ました。

アーツ千代田は御茶ノ水駅からそこそこ歩くとある元々中学校?の建物をレンタルスペースにしたものらしく、山形でいうところのまなび館みたいな雰囲気でした。

 

今日が最終日ということで、たまたま日程が合って良かったです。他にも企画があったようですが行く時間なかったので断念。

 

新作もあって、当たり前ですがやっぱり上手くなってるな〜って。

2人とも知ってる人だからかもしれませんが、わかりやすくその人が滲み出ていて、後藤くんは昔からあるガツンとした芯がそのまま、奥様のほうは昔よりも"あたり"が柔らかくなってるものの元々の部分は不動という感じで、似てないようでよく似ているなと思いました。愛だね〜ッ

 

コーヒーごちそうさまでした。

 

 

帰りも夜行でしたが後ろが構造上席がなくてリクライニングし放題だったので特に大きな疲れもなくこうしてブログが書けています。ハッピハッピー!