おとといは東京へ。
カリガリのツアーファイナルです。中野サンプラザホール。
セットリストは
1.月白
2.動くな!死ね!甦れ!
3.カメラ オブスキュラ
4.ゼロサムゲーム
5.マシンガンララバイ
6.火葬遊戯
7.トカゲのロミオ
8.紅麗死異愛羅武勇
9.踏
10.群ら咲き
11.オーバーナイトハイキング
12.春の日
13.天国で待ってる
14.拝啓=BGM
15.ファニソン
16.淫美まるでカオスな
17.飛燕騒曲
18.187
19.マッキーナ
20.アレガ☆パラダイス
21.いつか花は咲くだろう
en.1
22.深夜、貨物ヤード裏の埠頭からコンビナートを眺めていた
23.死は眠りを散歩する
en.2
24.サイレン
25.クソバカゴミゲロ
終わった後、あれ?いつもより長い?と思ったら25曲もやってくださったのですね。ありがたいことだ。
一階真ん中だいぶ下手あたりのポジションで観てましたけども、ホールで観るカリガリは久しぶり(あれ?初めて?)、距離感(物理的にも心理的にも)がイマイチ掴みきれなかった気がしました。
ただライブ自体はかなり良い感じで、一発目に客電がついたままメンバー登場せずに始まった「月白」からして石井さんの歌がドエレー上手さでビビりましたし、なんならちょっと泣いてしまいました。「春の日」もそうでしたが、ファルセットに切り替えたときでも声量が落ちないのスゴい〜。
糸状の紗幕が前後互い違いに_ ̄_ ̄_(↓客席側)こんな感じに垂れていて大変良い雰囲気だったので、「月白」も照明と併せてええ感じに演出したのも観てみたかったです。
頭から畳み掛けるというよりは徐々にあっためていくようなセットリストで、全体を見渡す感じでは「マシンガンララバイ」あたりからあったまってきたかなあという印象でした。
「トカゲのロミオ」とか「紅麗死異愛羅武勇」とか、コール/シンガロングする場面が多い曲になって気づいたのですが、後ろからの声が無いと自分の声が大きく聞こえて気持ち的にちょっと臆病になっちゃいますね。というのも、別に後ろの人が声出してないわけではなく、たまたま私の後ろの三列三行ぶんくらいがポッカリと空席になってましてそういう事態になっちゃったっていう。
それでも「187」や「いつか花は咲くだろう」あたりは大合唱になっていたと思いますので徐々に全体のノリも良くなってきたのかもしれません。
14のツアーファイナルにも関わらず個人的に一番良かったのは「深夜、貨物ヤード裏の埠頭からコンビナートを眺めていた」で、後ろからシルエットを浮かび上がらせるライティングと大量のスモークで前側の客の輪郭まで曖昧になり、客含めてひとつ場面に切り取ることができるような美しさがありました。13ツアーではイマイチバランス的に良くなかった気がしていたギターソロも大変良い突き抜け方をしていて、これが聞きたかったのよ〜!となりました。
続く「死は眠りを散歩する」も比較的曲調が近いものですが、イントロからしてより音圧が伴っておりちょっとしたメタルバンドみたいなパワーがあったと思います。
曲中にふと天井を見たらかなり高くて、ここまで音が満ちているのだなと思えてぶるっと震えました。
「サイレン」「クソバカゴミゲロ」あたりではだいぶお互い疲れてたように思えましたが気のせいかな。なんとなく野音のサイレンとかのイメージが強いので、いい意味でもっとグシャッとなるのかなと思ってました。
夏は豊洲とかありますけども、今回を振り返って大きい場所でのスタンディングが好きかもしれないことがようやくわかりましたので楽しみにしたいと思います。
ほか、一人弾丸ということで久しぶりに美術館をいくつか周ったりしました。
東京ステーションギャラリーで催されていたアルヴァ・アアルト展、国立西洋美術館のル・コルビュジェ展、印刷博物館の世界のブックデザイン展など。
建築家の展覧会は多分初でしたがたまたまアアルトとコルビュジェが被っていたので、比較して観ることができて良かったと思います。ただ、建築だとどうしても模型を観ることになってしまうためか大きな物体としての力とか、内部空間とかの体験みたいなものが完全に損なわれてしまって、多分生で観たらスゲーんだろうけど伝わらんなあという気持ちになりました。建築学んでる人だと見方も違うのでしょうか。
コルビュジェ展で初めて音声ガイドというものを利用してみたのですけども大変分かりやすくて私のような美術オンチでもなんとなく分かった気になれました。声は諏訪部順一でした。
どちらもスケッチや絵画の方が多かったように思います。あとは椅子などもあって私としてはそちらに惹かれてしまいました。バーチ曲げたい!
そんな感じで刺激的な土曜でしたということです。