昨日は仙台HooKへライブを観に行ってきたのです。とてもいいライブだったのでブログを書きました。
2019.10.08
silk duzz factory結成拾終年記念&アルバムリリース記念GIG
「初体験の夜」-we are all unique. that's why we are all wonderful-
セットリストは
1.新曲G
2.ゆきずり
3.転がる頭
4.化け物の愛
5.壊れた救済
6.破瓜
7.カブキシネマ
8.えらこっちゃ
9.思い出の部屋にさよなら
10.美しき憂鬱な世界で
でした(手元のアルバムを参照しつつ)。
つまんないライブほど長く感じるものですけどもそういった意味では見どころ聴きどころも多く、1時間があっという間に過ぎたとても良いライブだったと思います。
メンバーの皆さんも準備から当日から大変だったと思いますが気合いの入ったすごくいいパフォーマンスでした。10年の貫禄は伊達じゃない!
最後の、美しき憂鬱な世界で、は初お披露目だったにも関わらず綺麗に締めの役割を果たしておりグッときてしまいましたね。明るく照らすライティングも良かったです。
私は2回しかお手伝いしていませんけども長い歴史のほんの一部でも関わらせていただけてとても嬉しいような誇らしいような気持ちになりました。でもこの記事はファン目線で書いています。
曲がりなりにも私もベーシストなのでベースのフレーズに耳が行ってしまいました。やはり同じ曲でも人それぞれフレーズの付け方が全然違うのは面白いですね。シルダクファンの人は(もしまた私やどなたかが弾く機会があれば)聴き比べると楽しいと思います。
惷さんは横方向の動きが多く、ひと息でコードを跨いでうねっていくようなパターンが特徴的で、自分はあまり使わない引き出しだったのでなるほど〜となりました。あと両手に手袋をしていたのが印象的で、昔私も佐藤研二の真似をして弾いたことがありましたが弾きづらくてイライラした思い出しかないのですごいな〜と思って観ていました。
HooKはあまり音がいいイメージが無かったのですが今日は分離もよくボーカルも大きめで好きな感じでした。今年いっぱいで閉店するのでおそらくHooKに入るのは今回が最後と考えると、このライブがHooK納めで良かったです。
そして同時に発売されたアルバムを帰りに聴きました。車で。
これもまたいいアルバムでして。
「美しき憂鬱な世界で」
1.雑踏浴(inst)
2.水
3.転がる頭
4.化け物の愛
5.ゆきずり
6.深空ライン
7.思い出の部屋にさよなら
8.美しき憂鬱な世界で
9.破瓜
すごくストレートなタイトルで少し意外な気もしたのですけども名前負けしていない名盤だと思います。
全ての曲に歌メロなり構成なり楽器のフレーズなり耳に残る部分があって、それって個人的はとても大事なことだと思うのです。
例えば初見でライブを観たとして、どれだけテクニックや勢いがあっても観終わったあとにどんな曲か思い出せない、みたいなパターンは結構ありがちだったりするのですけども、シルダクはそのあたりしっかり一癖つけてくる(しかも無理やりだったり取ってつけた感じでなく)のがすごく好きですね。
そしてそれらをしっかり演奏/歌唱技術で裏打ちできているので無駄にヒヤヒヤせずに曲に集中できるのです。
シルダクのようなオルタナ歌謡+変拍子は下手するととっ散らかってしまってもおかしくないのにそれぞれの組み込み方のバランス感覚が秀逸なため、音像的にはヴィジュアル系っぽくない曲でも歌メロで説得力と親和性を持たせられているなあと感心してしまいます。口ずさめるメロディは強い…。
歌だけ聴くと密室系(桜井青イズム)に聴こえますが楽器に耳を向けるとムワッと現代的なポストロック〜インディー/オルタナの匂いがしてくる、みたいな…(そのため菅野さん作詞曲の美しき〜は自ずとLAB.TBみが強くなるわけです)。
思い出の部屋にさよならは新録、ほかシングルも一部再録されており既に持っている人も損なく楽しめると思います(でも新曲Gは入れて欲しかった…)。収録順がジャケット表記と逆順になってますがそこはご愛嬌!
一曲ずつレビューしたいくらいですが文章力も知識も無いのでやめておきます。
毎度言ってる気がしますがたくさんの人に聴いてほしいアルバムです。収益的にしょっぱくなるのかもしれませんがサブスク配信とかしてもらえると中央には刺さりやすい人やアンテナの鋭い人も多いでしょうからそのあたりに届いて広まりやすくなるのでは。
気になる方はオフィシャルへお問い合わせを!