Typhoon Love

Poetry is nine years old

ナイフ

(映画を褒める内容ではありません)

 

娼年という映画を観ました。

 

月曜はメンズデー、とのことで、仕事終わった夕ご飯食べての20:45分からの回。

 

なんで観たかというと松坂桃李くんが好きだからです。

 

タイトルの通り、いわゆる娼夫として桃李くんがガンバル、みたいな映画だということと、応援上映が盛り上がってる、みたいなことくらいの情報しか持たずに行きました。

 

特に応援上映については鳴り物を性交シーンに合わせて鳴らすなど賑やかな様相らしく、いやいや、桃李くんがこういう扱いづらい題材に対して体当たりで演じとんねんぞ、茶化すようなことすな、と思っていました。

 

シアターには私のほかにおじさんが3人のみという、本当にこれは女性向けとされている映画なのかと心配になる状況でした。正直ハッテン場なのではと一瞬思ってしまいました。

 

ネタバレ含みます。

 

開幕からいきなり桃李くんの生尻スタートで面食らいまして、その時点であまりこういう演技は向いてないのかもなあ、という印象はありつつ、進んでいくうちになんというか、安いAV観てるみたいな気持ちになってしまいまして。

 

題材としては女性の性欲にフォーカスする、ってことだと思うんですけど、セリフっぽいセリフとベタな構図が多いせいでめちゃくちゃフィクション感がありました。舞台が先だからオーバーになってしまった、なんて凡ミスはしないと思うんですけども…

 

これを女性向け、(娯楽という観方を除いて)女性の心を動かそうと思って作ってるのだとしたらさすがにちょっと馬鹿にしすぎじゃないのか??と思う内容というか……(私は男性なのでそのあたりはわかりかねますが)

肝心のセックスも男の私から観ても(女性が)あんまり気持ちよくないのでは?痛そ〜と思うようなセックスで、さらに最初のセックスの描写に比べて色々経験した最後のセックス、成長してるかと言われると大して変わってねーじゃん、みたいな。

 

笑わせようとしてるのかまじめにやってるのかわからないシーンですとか、おまけみたいなBLとか病気とか、なんというか一昔前のケータイ小説の映像化かよ、といった感じで、なるほどこれはああいった応援上映で集客するのはある意味正解なのかもなあ、と思わざるを得ない内容だったと思います。毎度右下に現在地光沢ある斜体で表すやつがめちゃくちゃダサかったです。

 

あの松坂桃李(くん)を起用した上、めちゃくちゃ面白くなりそうな題材なので、もっと踏み込んだ面白さを表現できたのではないか、という疑問と口惜しさが鑑賞後にぐるぐる頭を回っていました。

 

これなら孤狼の血を観ればよかった!!