Typhoon Love

Poetry is nine years old

ほつれる帆船

ライブを2本観ました。

一本めは酒田でthe hatch。

以前郡山で観て超カッコよかったので、自分の住む県に来てくれて嬉しかったです。

対バンが食い合わせ悪し、というかその日の私のモードとは少し違ったのでトリまでなんとなくダウナーになってましたが、始まったらぐんぐん引き込まれたので結果オーライでした。カッコつけてないのにカッコつく理想。

何度か観ているライブハウスなので、そういえばと思って耳栓を持って行って正解でした。それでもいつもより中域寄りなドンシャリというか、腹より胸にくる低音で結構食らってしまいいつつ。

以前郡山で観たときはスタジオライブなのもあって演奏中でも碧さんが他パートのアンプのツマミいじったりしていてかなり音場にこだわってるんだろうなという印象だったので、果たしてバンドが描く音響で聴けているのだろうかという気持ちが湧いてしまったのが心残りです。

今度はワンマンで観たいです。

 

二本目は仙台で君島大空トリオ。

シルダクのゆうたさんを誘ったらOKもらったので2人で。

生で観るのは初めてだったのですが、音源よりも100倍くらい良い意味でロックバンド然としていてとてもいいライブでした。整番も結構早めだったのでそれなりに近くで観ることができラッキー。ennは音がすごくバランスよく鳴ってくれます。中も外も。

歌や楽曲の秀逸さに惹かれて来てみたらギタリストとしての魅力が詰まっていたのも意外な発見でした。最近はHRHMを咀嚼して別の形で発現しているバンドが増えたように思います。

MCで、自身の中にあるおそらく架空の映画の劇中で軽音楽部のイケてるグループとイケてないグループがそれぞれ別の場所でライブをしていて、イケてるグループに人が集まってるけどイケてないグループは実はめちゃくちゃいいライブをしている、そのイケてないグループのバンドのつもりでやってる、というようなことを仰っていて会場が大いに沸いたのですが(いま現実で満員埋めておいてイケてないは無理があるけどマインドの話ですね)、ちょうど私の後ろにイキリ大学生みたいな子がいて結構耳障りに思っていたのでなんだかほんのり救われたような気持ちになりました。

観た2本のライブどちらもイントロで執拗に大きな声出すお客さんに遭遇してしまったのですが、曲調やその場の客全体の雰囲気などによって許容されるかされないかみたいなところがあると思っているので、そこにさらに自己演出みたいな部分が少しでも感じ取れるとものすごく楽曲体験のノイズに感じてしまって私のワガママながらやめてくれないかなあと思ってしまいました。曲間とかそういうとこで盛り上がれればいいじゃないの〜。

 

書くだけ書いたらバンド以外の部分で不満タラタラになってしまいましたが、どちらも楽しみにしていたので万全を期したかったというのがあり……それでもどちらも進むにつれて演奏に集中できたので引力があるんだなと感じます。

自覚してなかっただけで結構不機嫌だったのかもわたし。

 

ライブ後はゆうたさんと音楽とバンドについて熱めの話をして(私はこの時間がとても好きです)、暇だった菅野さんと合流したあとに以前スッキリGIGの打ち上げで吉田さんたちと行ったお店で手羽先食べたり何年かぶりにカラオケに行ったりしてご機嫌になりました。CollectiveFUKUSHIMAが雨天中止になってしまったので久しぶりに夜更かし。

書いてないだけで大いに刺激を受けたので、自分のプレイに良い影響を反映したい気持ち。